AV男優と一般男性は何が違うのか
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作品を見て「自分は短すぎる」「小さすぎる」と落ち込むのは、比べる相手を間違えているからです。画面の中の性行為は、撮影と編集を経て作られたもので、一続きの行為を記録したものではありません。
自分のサイズが日本人の中でどのあたりかは、ペニスサイズ偏差値チェッカーで確かめられます(長さと太さを入れるだけ・登録不要)。
映像はつなぎ合わせて作られている
長く続いているように見える挿入シーンも、実際には休憩をはさんで何度かに分けて撮られていることがほとんどです。同じ場面を撮り直したり、別のカットをつないだりして、見せ場を中心に編集されています。体位が変わるところでカットが切り替わっているのに気づくと、見え方が変わるはずです。
カメラの角度やレンズ、照明、体位の選び方でも、体や動きは実際より迫力があるように見せられます。動きそのものが「どう映るか」を前提に決められている点で、ふだんのセックスとはそもそも目的が違います。
勃起を助ける薬を使う出演者もいると言われますが、どのくらい使われているかは人それぞれで、外からは分かりません。いずれにしても、映像だけを見て「普通」を決めるのは無理があります。
一般の男性の数字
挿入から射精までの時間は、5カ国の約500組を計測した研究(Waldinger ら 2005年)で中央値が約5.4分でした。数分で終わるのはまったく珍しくなく、30分続けられないのはおかしい、と考える必要はありません。詳しくはセックスの挿入時間は平均何分?に書いています。
サイズも同じです。出演者は映像で映える人が選ばれやすいので、平均より大きめの人が目立ちます。国内の調査では、勃起時の長さはおおむね12〜14cmの範囲です(日本人男性のペニスサイズの平均)。作品を見慣れていると、平均的な人でも小さいと感じてしまうのは自然なことです。
何度も射精する場面も、長い撮影と編集の結果で、出演者全員ができるわけではありません。射精のあとにはしばらく勃起しにくい不応期があり、年齢とともに長くなります(射精後に回復するまでの時間)。短い時間に何度も、というのは多くの人にとって現実的ではありません。
出演者は、カメラやスタッフに囲まれた中で勃起を保ち、指示に合わせて射精のタイミングを調整し、長い撮影に耐える、という特殊な技能を持ったプロです。同じことができなくても何の問題もありません。求められているものが違うのです。
女優の反応にも演出がある
大きな声や激しい反応は、映像としての演出であることが多く、毎回本当に達しているとは限りません。研究では、挿入だけで絶頂に達する女性は少数派とされ、多くの人にとってはクリトリスへの刺激が大切だと考えられています。
実際のパートナーには、静かな人もいれば、反応が出るまで時間がかかる人もいます。作品の反応を基準にすると、相手が感じていないと思い込んだり、逆に激しくしすぎて痛がらせたりしがちです。
作品の影響で起こりやすいのは、前戯を省いてすぐ挿入する、激しく動くほど気持ちいいと思い込む、痛くないか・嫌じゃないかを確かめないまま進める、といったことです。作品は娯楽で、教材ではありません。現実では、相手の同意と、避妊・性感染症の予防が前提になります(性感染症と避妊の基礎知識)。
作品と比べて自信をなくすと、その緊張で勃起が不安定になることもあります。気になるなら、一人で抱え込まずに泌尿器科で相談してみてください。
作品とのちょうどいい距離
作品を楽しむこと自体は悪いことではありません。アクション映画を見て同じことができると思わないのと同じで、フィクションとして見ていれば十分です。目の前のパートナーと出演者を比べないこと、そして睡眠や仕事、人間関係に支障が出ていないか、ときどき振り返ってみることくらいで構いません。
現実のセックスには、作品にない強みがあります。相手の好みに合わせてペースや触れ方を変えられること、回数を重ねながらお互いを知っていけること。目指すのは出演者のようになることではなく、目の前の相手とお互いに満足できることです。




